1 木造軸組み工法は日本の伝統的な工法

木造軸組み工法は日本の一戸建て住宅で最も多い伝統的な工法で、在来工法とも呼ばれています。木のぬくもりが感じられる日本の風土に合った工法で、日本の戸建住宅の約8割がこの工法で作られています。主要な構成要素は「基礎部分」「主要部分」「小屋組(屋根)部分」の3つに分けられます。土台、柱、梁などは木材を使って骨組みを作り、筋違(すじかい)という斜め材を入れて補強していきます。木造軸組み工法のルーツは古代の竪穴式住居にありますが、現在用いられている技術は主に1960年代頃から発達したもので、厳密には伝統工法そのものという訳ではありません。

2 木造軸組み工法のメリットとデメリット

 

構造上の制約が少ないため、設計の自由度が高く、敷地の面積や形状にも柔軟に対応できることが大きなメリットです。基本的な構造が壁ではなく軸組のため、窓や扉などの開口部の拡大や増設などを含む大規模な増改築がしやすいことも特徴です。他の工法に比べコストも抑えられることも大きなメリットでしょう。デメリットとしては職人の技術によるバラつきが出やすいこと、床下や屋根裏などの湿気、白アリ対策が欠かせないこと、気密性、断熱性、遮音性に劣ることなどが挙げられます。