1 免振構造の仕組みとは?

免振構造とは建物と基礎の間に免振装置を設置して、地震の揺れを建物へ直に伝えないようにして建物を守る仕組みです。激しい地震エネルギーを免振装置が吸収し、緩やかな横揺れに変えることで、建物内の揺れを軽減します。家具の転倒などの二次災害を最小限に食い止めることができ、地震発生時の安全性が確保しやすくなるメリットがあります。免振装置は鋼板とゴムを幾層にも重ねた積層ゴムで作られており、上下左右の揺れを柔軟に受け流すように設計されています。

2 制振構造の仕組みとは?

制振構造とは建物内に地震のエネルギーを吸収する制振軽減装置を設置することで、建物本体の損傷を低減させる仕組みです。ダンパーと呼ばれる制振部材を各階の壁の中に設置します。この制振装置が揺れを軽減させ、揺れによる建物の変形などを防ぎ損傷を軽減させる役割をします。耐震構造に比べると建物の揺れは20~50%ほど低減されますが、地震の揺れを軽減させるという点においては免振構造の方がより優れています。しかし免振装置は地盤の弱い土地や地下室のある住宅には設置が難しいなどの制約があることに対し、制振構造は様々な住宅の構造や形状に柔軟に対応することができるというメリットがあります。また免震構造に比べると比較的安く設置することができます。

3 最も安全性が高いのは免振構造

現在の建築技術において最も安全性が高いとされているのは免振構造です。免振構造は地震の揺れが建物に伝わらないため、建物の揺れを85~90%まで軽減することが可能です。建築基準法ではどのような住宅であっても3段階ある耐震等級のうち、等級1以上はクリアすることが義務付けられています。耐震等級1とは震度6~7程度、阪神淡路大震災相当の地震に耐えられるという基準です。この基準を満たすために家を耐震構造とする場合は、壁や柱を太く頑丈にしたり、補強材を使用するなど、揺れに対して建物の強度を高める工法が取られます。しかし建物には地表面の揺れの2~3倍の地震エネルギーが伝わるため、壁や家具が損傷を受けやすくなります。

4 まとめ

最近では耐震構造に加えて免振、制振対策を検討するケースが増えています。家を耐震構造にすれば耐震等級1レベルはクリアできますが、巨大地震を想定した場合、さらに耐震等級を上げておいた方が安心です。等級が上がるほど建物に対する信用度が高まるため、地震保険も安くなります。

5 おさえておきたいポイント

・最も安全性が高いのは免振構造

・耐震等級1レベルは必須、できればそれ以上の等級の家にしておくと安心