大切なお家に棲みつき、家の柱や土台を食い荒らす「シロアリ」には要注意です。

気付かずに放っておくと、耐震性が落ち地震による倒壊の危険が高まります。

お家が長持ちせず、最悪の場合は建替えにもなりかねません。

では事前に、シロアリの生態と対策について、ご一緒に検証しましょう。

 

シロアリの生態

  1. シロアリは「ゴキブリ」の仲間で、通常のクロアリとは全く異なる生物です。
  2. 日本には22種類ものシロアリが確認されており、建築物に被害を与えるのは主に

    次の4種類です。

    ヤマトシロアリ、 イエシロアリ、 アメリカカンザイシロアリ、 ダイコクシロアリ

  3. ほぼ1年中、家の柱や土台を荒らして生活していますが、梅雨時期だけは、子孫を増やす為に羽アリとなって飛び立ちます。
  4. 統制のとれた一種の社会を構成しており、女王・王・副女王・副王・働きアリ・兵隊アリといます。 繁殖力が旺盛で、一日に数百個~数万個もの卵を産みます。
  5. 木材由来のものなら何でも食べてしまいます。 例えば、家具・本・ダンボール・新聞紙・衣類・畳等々。 さらには、電線やコンクリートまでかじって穴を開けます。

 

シロアリ被害の兆候と住まいの症状

1.4月下旬~7月頃、小さな羽が落ちている。 (羽アリ)

2.俵の形をした糞が落ちている。

3.窓際に木くず或いは砂粒のようなものが落ちている。

4.土で作られたトンネル状の穴がある。

5.床や柱に小さな穴が開いている。

6.近所でシロアリの被害があった。

7.床がギシギシと軋み、柔らかく沈む。

8.天井に雨染みの跡があり、雨漏りがする。

9.床や壁にカビが発生する。

 

このような状況が発見出来たら、シロアリ被害を疑いましょう。

 

シロアリ被害の実態統計

平成24年に国交省の補助事業として、全国7000件以上の住宅の床下調査が行われています。

その結果は、

1.築50年以上の住宅では、約25%のお家でシロアリ被害確認

2.築15年以上だと、被害発生率が 4 ~10%

3.築15年未満だと、被害発生率 3% 未満

 

シロアリ被害に遭い易い状況と原因

1.床下が低い。

シロアリは空気の動きを嫌い、空間が狭い風通しの悪い場所を好みます。

建築基準法では、地面から1階床面までの高さを 40cm 以上と規定しています。

2.床下の排気口が少ない。

建築基準法では、5m ごとに 300㎠ 以上の排気口を設けるよう定めています。

空気の流れを良くするには、1辺あたり2個以上の換気口が理想です。

3.押入れがカビくさい

4.雨漏りによって壁や床、柱に水が染みている。

5.家の周囲に川・池・井戸などがある。

地盤自体に含まれる水分が多い為、床下の湿気も当然多いと言えます。

6.建物の周辺に廃材や家具が放置してある。

7.狭い庭にたくさんの植木や鉢植えがある。

 

シロアリの予防方法

1.家に湿気を溜めない。

お掃除の時は、全ての窓を開けて風通しを良くしましょう。

2.家の周囲にある不要な木材は処分しましょう。

特に雨に濡れた木材は、シロアリの温床です。

3.築5年を目安にシロアリ点検をお勧めします。

 

シロアリ駆除の方法

基本的には、専門業者に依頼されるのをお勧めします。

一般的な駆除費用の目安は、坪あたり 7,000~9,000円が相場です。

これよりも大幅に安くても、高くても、「怪しい業者」と疑いましょう。

もしご自身で駆除に挑戦される場合は、ホームセンターで次の薬剤を購入して下さい。

 

1.コシイアリピレス乳剤 (成分名:ビフェントリン)

この薬剤は、忌避性があり、即効性があります。

特徴としては、 ㋐薬剤に触れると、コロリと死んでしまう。 ㋑薬剤の存在に気付くと近寄らなくなる。

2.タケロック・ハチクサン (成分名:クロチアニジン、イミダクロプリド)

この薬剤は、非忌避性、遅効性、伝播性の薬剤です。

シロアリが薬剤に触れても、効き目が出るまで時間がかかります。

しかし、薬剤に触れたシロアリが巣に帰ると、仲間と接触して巣全体に効果が広がります。

3.ホウ酸

一方、ホウ酸はシロアリには効果ありませんので、お気を付け下さい。

ホウ酸が有効なのは、木材の保存用としての予防処理剤です。