こんばんは。です。
先日、木津川市のM様のお家にて、キッチン収納のリフォーム工事を行いました。
もともと既製品のカップボードを置いておられたキッチン。
ゴミ箱を置くスペースがないのがお悩みでした。
そこで、ゴミ箱を収納できるカップボードをオリジナルで作ることに。
最初は吊戸とカウンターの上下セパレートの形で計画していましたが、
打ち合わせに伺う度に、
「引き出しの中のものを整理したら置くものがなくなったので、
下の台の中はがらんどうでいいかも・・・」
「食器を見直したら他の場所に収納できたので、
上の吊り戸はいらなくなっちゃいました」
と、どんどんキッチンまわりのモノを整理されていくM様。
最終的には、
「あれ?カップボードって必要??」
という境地にまで一瞬だけ至るのですが、
電子レンジや炊飯器を置く台は必要ですよね、ということで
出来上がったカップボードがこちらです。
ステンレスの天板に脚だけをつけた
とってもシンプルなカップボードが完成しました。
その上に、キッチン前についつい置いてしまうお菓子の缶や、
やかんなどを置けるオープン棚を設置。
キッチンの前がすっきりして、
オープン棚に置くものもすごく映えるようになりました。
M様からは、
「まさかこんなにシンプルになるとは思わなかったけど、
リフォームを考えなかったら、こんな風にモノを見直したり、
使いやすいモノの配置を考えたりすることはなかったので、
すごくいい機会になりました。」
というお言葉をいただきました。
私たちが目指しているのは、家や家具を売ることではなく、
お客様がお客様らしく暮らせる空間・環境を一緒に考え、
その空間を実現できる家や家具を作ることです。
世間の常識や、既成概念になんとなく流されてしまうのではなく、
お客様自身でご自身のことを見つめなおしていただき、
その人にあった暮らし方を一緒に見つけていく。
M様との家具作りは、まさにそれが実現できたなぁと
とても嬉しい充実感でいっぱいになりました。
きっとM様は、明日以降もキッチンの使い勝手を良くするために
モノを移動させたり、見直したりと模索の日々を続けられることでしょう。
またいつか、そのお話を笑ってお聞きしたいなと思います。
M様、どうもありがとうございました。