注文住宅を建てる場合には、建売やマンション購入とは異なり、決済手順と資金繰りに注意する必要があります。
注文住宅を建てる場合の一般的な決済手順を紹介します。
1 土地購入から住宅完成までの資金繰り
土地の購入時
①土地契約時の手付金(土地代金の10%程)の支払。
手付金は自己資金で支払う事が一般的です。
②土地引渡し時の決済金(手付金を引いた残代金)の支払い。
建物の建築時
③建物工事の契約金・工事着手金(建物代金の30%程)の支払い。
④設計料や工事中間金(建物代金の30%程)の支払い。
⑤建物完成・引渡し時の残金の支払い。
一方、通常の大手都市銀行から融資してくれる住宅ローンからの決済実行は、上記⑤の完成最終段階です。
では、②~④の必要費用への支払は、どうすれば良いのでしょうか?
預貯金などの自己資金で賄えれば理想的ですが、なかなかそうは行かないのが現実です。
2 【つなぎ融資】とよばれる先行融資の利用
【つなぎ融資】とよばれる先行融資を利用します。
契約後、必要なタイミングで数回(3~4回)の銀行融資を受けることが出来ます。
但し、【つなぎ融資】はいわゆる無担保ローンのため、住宅ローンと比較して金利が高く、事務手数料と印紙代金が別途必要となります。
一部には、かなり融通を利かせてくれる銀行もありますので、契約する工務店に事前のご相談をお勧めします。
3 まとめ
注文住宅の場合、土地購入から住宅の完成引渡しまで約半年の期間が必要です。
間取り設計や室内の詳細打合せに集中できるよう、事前にしっかりとした資金計画を立てておきたいですね。
土地代金・建物・内装・外構・日々の生活費・将来の学費等々の全体のバランスを見ながら計画を立てましょう。